その1年前、要精密検査者への面談を終えた総務部の会話が聞こえた。「病院、行ってくれそうにないね。」
それまで、再検査のある方は衛生管理者と補助者2名体制で全員面談をしていたが、その後を追えていなかった。ドライバーと話すと、運行に穴をあけ迷惑を掛けたくない思いもあり、言い出しにくい状況になっていることがわかった。自覚症状がない状態のため、費用を出し渋る傾向もあった。
ドライバーとしての気持ちはとても分かるが、健康への不安は取り除くことが、これからの仕事パフォーマンスにも関わり、お客様のためだけでなく、気持ちよく仕事をする自分のためになること諭した。
通院していない人は初診料だけで大きな出費になる。そこで、経営方針に記載し、部長や配車係、事務員、ドライバー全ての従業員に再検査の必要性と補助決定した旨を通達。再検査に行くハードルを下げること、健康経営に向け重要課題であることを周知した。
翌年2022年には義務化を宣言。
通院者が増え、初診料が掛かる人が減ってきた。新しい取り組みを考える必要がある。